ビオワイン入荷しています。


自然派ワインとは

フランスをはじめとするワイン生産国において、自然を大切にした農法を実践し、
有機(オーガニック)ワインと呼ばれるワインを産み出す“自然派”の生産者が年々増加しています。
もともと、フランスのボージョレ、ブルゴーニュに端を発するといわれるこの流れは、現在では新世界諸国にまで浸透し、世界的な潮流になっています。

特にヘルシー志向の傾向が強まっている現代の日本などにおいては、この“自然派”、“有機”、“ビオ”といったキャッチコピーは受け入れられやすいようで、ここ数年ですっかりワイン市場におけるポジションを確立したように思われます。
「“今”という時代にぴったりのワイン」と言うことも出来ますが、もちろん、造り手達は時代の流れを追っているわけではありません。ただ「良いワインを造りたい」という純粋な想いが行き着いた先・・・それが、“自然派”だったと言えます。
それぞれに手法は違っても、生産者達の想いは一つ。
「自然を大切にし、その土地その土地のテロワールを表現したワインを造りたい」ということ。

“自然派ワイン”をざっくりと定義すると
◎「栽培においては化学物質をできるだけ使用せず」
◎「醸造では自然酵母にて発酵、酸化防止剤(SO2)を極力使用せず」
ブドウ本来の魅力、そして各産地のテロワールが表現された自然度の高いワインといったところでしょうか。

ただ、より厳しい規定のあるもの、緩やかなもの、諸々ありますので、以下簡単にレポート致します。

① ビオロジック(Biologique)= 有機栽培

化学物質(農薬・除草剤・化学肥料等)を一切使わない(※)農法です。
(※一部の例外を除きます。「ボルドー液」「硫黄」の使用が認められる場合があります。)
もともと近年のエコロジーへの意識の高まりや残留農薬の問題などから関心が高まってきた有機農法によるブドウ栽培です。他の農作物同様、ブドウ樹の栽培においても、適量の化学肥料を使用することによって、収量は増加、樹勢も強まり、より大きな果実を収穫できるようにもなります。
しかし、このことにより土中の生物相(微生物による有機物分解のサイクル等)は乱れ、
また、ブドウ樹は畑の表層部の化学肥料にばかり依存してしまうことになり、深部まで根を伸ばしてその土地固有のミネラル成分等を吸い上げることがなくなります。これらの結果、ワインには土壌に由来する個性が現れにくくなり、画一的な味わいになってしまいます。
ここで、有機栽培がその効力を発揮することになります。
化学物質を使用しないことにより、土壌が本来持つ力は維持されます。
そこに生息する微生物の活性化にもつながり、その結果、その土壌に由来する独自のキャラクターが、よりワインに現れやすくなるのです。
主な認証機関
『Ecocert(エコセール)』(欧州)
『Nature et Progres(ナチュール・エ・プログレ)』(仏)
『Agriculture Biologique(アグリクルチュール・ビオロジック)』(仏)等。
その他にもヨーロッパから新世界諸国に至るまで100を超える多数の認証機関があります。

② ビオディナミ(Biodynamique)= 生物動力学

栽培・醸造・瓶詰までワイン生産の全工程において、天体~土壌を取り巻く環境全ての力を利用する農法です。(栽培における「ボルドー液」「硫黄」の使用は認められています。)
オーストリアの学者ルドルフ・シュタイナー氏(1861-1925)が提唱した農法です。
化学物質に頼らないという点ではビオロジックと同様ですが、さらに突っ込んで、天体から土壌を取り巻く環境全ての力を利用し、ブドウ樹の力を最大限引き出す、というものです。
栽培においては、太陽や月、惑星、星座の動きをもとにつくられた暦に従って農耕作業を行い、自然物質から作られた「プレパラシオン」といわれる調合剤を使用。
またクローンの使用は禁止されています。
これらを実践することにより、生物の潜在能力が引き出され、土壌が活性化され、より健全なブドウ樹を栽培できる、というものです。
栽培のみならず、醸造・瓶詰めまでワイン生産の全工程に厳しい規定が設けられており、例えば醸造に関しては、「野生酵母のみ使用」、「使用限度内の酸化防止剤の使用」、「補糖の禁止」等の規定があります。
ビオディナミのベースとなる考え方を、よりくだけた言葉で表現すれば、「地球という惑星を取り巻く宇宙環境が、地球上の生物に及ぼす影響を考慮し、その影響に調和するようにブドウ栽培・ワイン醸造を行う」ということになりますが、プレパラシオンの一つとして、「より多くの光を取り込むため」に水晶の粒を畑に撒いたり、星座の位置を確かめながら各農耕作業の日を決めるといった部分が、ある意味“異端”的な見方をされるケースもあるようです。
しかし、「宇宙の一部として存在している地球、そしてその上で生命活動を営む生物が、他の天体から影響を受けない訳がない」と考える方が自然なことといえるのかもしれません。
特に人間と違って植物は、そういった“宇宙との関係性”がより深く、天体の力に成長が強く影響されるものであると、ビオディナミにおいては考えられています。
また、実際にフランス・ブルゴーニュ地方をはじめとする各地の名だたる有名生産者たちがその実践者として名を連ねていますし、新たに立ち上げられるワイナリーの中にも、これに追随する動きは後を絶ちません。
認証機関:『Demeter(デメテール)』(欧州)
この農法の実践開始後7年目から初めて正式な認証が与えられます。

③ サステーナブル農法(Sustainable Viticulture)=可能な限り環境を破壊しない栽培法(環境保全型農法)

“持続可能”な農法として、ワイン生産の全工程において自然環境、労働条件などへ配慮した取り組みです。その取り組みの一環として「減農薬農法」、「二酸化炭素排出抑制」、「水の再利用の実施」等があり、次世代においても継続的に健康な環境で栽培が行えるようにすることが目指されています。
ブドウ畑だけでなく、その周りの地域環境、生態環境を一つの生態系として考える農法、それがサステーナブル(Sustainable=持続可能な)農法です。そんな農法でブドウ栽培を行うアイアンストーンのワインにも、ピュアなブドウ品種そのものの魅力、そしてテロワールが見事に表現されています。
以下、代表的な農法です。
・リュット・レゾネ(Lutte Raisonée)= 減農薬農法
できる限り化学物質の使用を避け、必要な場合にだけ少量のみ使用する農法です。
化学肥料や殺虫剤等、最低限必要なものだけを必要に応じて使う、という一番シンプルな農法になります。
・リュット・アンテグレ(Lutte Intégrée)= 総合防除農法
化学物質の使用はできる限り避け、天敵を利用した生物防除や物理的防除(被覆資材による隔離など)を組み合わせて総合的に病害虫を管理しようとする農法です。
畑の状態だけでなく、土壌を科学的に分析し、「虫には虫」で対抗させます。
どの虫が害虫であるか、その虫に対してどの虫が駆除効果を持つか等の知識が必要となります。
また、あくまでも自然にやさしい物質を使用し、基本的に化学肥料・害虫駆除の物質は使いません。
虫の増殖を防ぐためには、フェロモンを使用し性的交錯を起こさせる方法を採ります。

以上が自然派ワイン(ヴァン・ナチュール)と括れる農法です。
③の「サステーナブル農法」は時と場合によっては農薬を使うケースもあり得ますので、厳密に言えば「ビオロジック」と「ビオディナミ」で造られたワインがヴァン・ナチュールと言えます。

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